舞姫〜MaiHime〜
あたしは焦る頭で答えを出した。
『…分かった。それでいいよ。』
『…じゃ、決まりだな。事情は後で聞く。』
『…ん』
あたしはどうして。
良いと言ったか分からない。
ただ。
もう少しだけ。
少しだけでもここにいたいと思った。
猛火もただの高校生で。
この生活も楽しいんじゃないかって。
思い始めた。
それに、喧嘩しないで終わるなら、それが一番いいと思う。
それが、翔の為に一番なる事だと思う。
───この決断があたしの運命を大きく動かしてしまうなんて。
今のあたしは知らない。
-焦る舞姫-Maisyo