片思い?両思い?


あれ?

固まって・・・る?

「あれ?聞こえなかった?」

ちゃんと言ったはず・・・。

「え・・・いえ・・あの・・・え?」

あ・・・オロオロし始めた・・・。

理解できてないのか・・・。

もう一度言っておこう。

「・・・好きって言ったんだよ?」

「だ、誰がでしゅか?」

・・・いっぱいいっぱいだな。

「フッ・・・俺が」

「だ、だれ・・」

「茜ちゃんを・・・」

茜ちゃんの目から・・・涙が溢れた。

自然と体が動いて、茜ちゃんを抱きしめていた。

可愛すぎ。

「私も・・」

「うん」

涙声だ。

「私もずっと・・・ずっと・・・日向先輩が・・・好き・・でした」

ギュウっと抱きしめる腕に力が入いる

「うん、ありがとう」

俺の背中に手に茜ちゃんの手が回ると、胸がギューってなる。

すげぇ、嬉しい。

・・・だけど、茜ちゃん、中学の頃って言ってたよな・・・それに好きな人には彼女がいるって・・・・ああ・・・いたよ。早苗という彼女がいたな・・・。


なんだろう・・・今までのどんな告白より・・・満ち足りてる・・・。

茜ちゃんを抱きしめながら、俺はとても幸せだった。



・・・キス・・してもいいかな・・。

そっと体を離すと・・・まだ、泣いてる。

俺を見る茜ちゃんが可愛くて・・・ヤバイ・・止まんねーかも・・・。


俺はそっと唇を重ねた。









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