片思い?両思い?
恥ずかしい・・・馬鹿じゃないの・・・何言ってるのよ~。
掴まれた腕を引っ張られて・・・
「きゃっ・・・」
また・・抱きしめられてしまった・・・。
「・・もうさ・・・無意識に誘うのやめてくれねぇ?」
「え?・・・誘う・・・?」
どこに?
「はぁ・・・体がもたねぇよ・・・」
「・・・どこにも、行ってないですけど・・・」
「ププッ・・・この天然小ボケ娘め!」
ぎゅーっと抱きしめられて・・・
「く・・・苦しい・・・」
「俺をからかったお仕置き~」
「えええ~・・・」
からかってなんていないのにぃ・・・。
ふっと抱きしめられた腕が緩んで・・・チュッっとキスをしてくる。
「これ以上すると、止まんなくなるからダメ」
私は真っ赤になって俯いたまま
「はい」
返事をするのが精一杯だった。
「あ・・そろそろ時間だな」
「え?もうそんな時間ですか?」
「・・・敬語・・・」
「あ・・・す・・・ごめんなさい」
日向先輩は大きく伸びをして
「じゃ、また学校で」
手を振って別れた。
はぁ・・・いっぱい抱きしめてもらっちゃった・・・朝からキスもして・・・いいのかな。
こんなに幸せで・・・いいのかな・・・うひひ。
帰りも笑いが止まらなかった。