片思い?両思い?
その日の放課後、ファミレスで4人で話をしていた。
「色々聞いたけど・・・日向先輩」
「はい?」
「茜のこと大切にしてくださいね」
「もちろん」
いつも、私と理沙が並んで座るのに、今日は日向先輩が隣で・・・ちょっとドキドキ。
・・・お母さんか・・理沙は・・・。
「ところでさ、もうすぐ夏休みだろ?・・・何か予定は行ってる人いる?」
隆平さんが皆に聞く。
「特にないです」
「俺も・・・朝のバイトくらいかな」
「私も・・・隆平なんで?」
「俺の知り合いがさ・・・海の家やってんだけど、バイトに来ないかって誘われてんだ・・・去年も仲間誘って行ったんだけど・・・・今年は女連れて来いっていうからさ・・・」
「俺は問題ないけど・・・」
「私も・・・理沙は?」
「う~ん、ちょっと相談してみないと分からないや・・・」
「理沙が行かないと・・・行きたくないな~」
「・・・そんなこと言ってると、日向先輩逆ナンされるわよ?」
「えええ?・・それはもっと嫌だなぁ・・・」
「・・・されねーよ・・・されるんだったら隆平だろ?」
「アホか・・・俺は理沙一筋だって言ってんだろ?」
お互いがニヤニヤしながら言ってる。
「まぁ、まだ時間あるから考えといて・・その前に期末もあるしな」
隆平さんの期末の一言に青くなる。
「・・・ヤバイ・・・」
「は?茜?どうした?」
日向先輩が私の顔を覗き込む。
「私、中間・・・ボロボロで・・・期末やばいんです・・・このままじゃ補習間違いなしです!」
ガッツポーズ!
「いや・・そこガッツポーズするところじゃねーし・・・」
「理沙・・・勉強教えて~」
「ムリ!」
「即答?」
「だって、茜呑み込み悪いんだもん」
「そんな事言わないでよ~」
私たちのやり取りに、日向先輩が
「俺が教えてやろうか?」
「俺でもいいよ」
隆平さんも・・・。