片思い?両思い?
「茜にこんな弱点があるとは・・・」
日向先輩は呆れるのを通り越して感心してる・・・。
「・・・まぁ、1年生は赤点取らなきゃいいだけだから・・・このくらいで、後は自分でなんとかなるんじゃねーか?」
隆平さんが言うと
「そうだな」
「そうね」
2人も頷いてくれて、スパルタ授業は終了した。
隆平さんと理沙は顔を見合わせて
「じゃ、俺たちはこの辺で帰る」
「うん・・・茜、また明日〜」
私は日向先輩の方を見る。
「・・・まじで?」
少し困ったような顔してる・・・。
「おう・・・じゃあな」
隆平さんと理沙が立ち上がるから、日向先輩も
「玄関まで送る」
と立ち上がった。
「あ、じゃあ私も・・・」
一緒に行かなきゃまずいよね?
「いや・・・茜はいいよ」
「え?」
「「「勉強してなさい」」」
「・・・はい・・・」
3人に怒られちゃったよ・・・・。
日向先輩の部屋は2階にあって、私たちは先輩の部屋で勉強していた。
「綺麗に片付いてるよね〜」
誰もいなくなった部屋で一人呟く。
決して広くは無いけど、物の配置がうまいのか、広く感じる。
そしてとても綺麗・・・私の部屋とは大違いだ・・・。
私の部屋は、小物がごちゃごちゃ置いてあるから・・・部屋が狭いんだよね・・・。
はぁ・・・知れば知るほど私は好きになるけど・・・日向先輩は私を知るほど呆れていくような気がする・・・。
気を取り直して、3人が教えてくれたところを必死に頭に詰め込んだ。
------その頃、玄関では------