片思い?両思い?


ど、どうしたら・・・!

考えてたら唇が重なってきて、

「ん・・」

思わず日向先輩の服を掴んでしまう。

や・・・どうしよう・・・このままじゃ・・・そうなっちゃう・・・。

嫌って訳じゃないし・・・・日向先輩なら全然いいんだけど・・・でも・・なんか・・・気持ちが、まだついてこない・・・。

!!・・服の中に手が・・・

「やっ・・・日向・・先輩・・・・」

ビクッっと日向先輩の手に体が反応する。

「茜・・・」

「ま・・待って・・・待ってぇ・・」

半泣きで日向先輩の手を止める。

「ムリだって・・・止められねぇ」

私の抵抗なんて全く意味がなくて、先輩の手は体を優しく移動する。

「あっ・・まっ・・・んんっ」

やだ・・変な声が・・・


「茜・・・可愛い」


えっ?・・・可愛い?


「・・・大好きだよ」

「・・・っ・・・」

反則だよぉ。

大好きな日向先輩に、今まで見たことない優しい笑顔で言われたら・・・もぅ・・抵抗できない。



私は日向先輩の首に手を回す。


そして、ゆっくり唇を重ねた。







それから私は初めて男の人の温もりを知った・・・。













< 124 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop