片思い?両思い?
「ご、ごめんなさ・・・」
誤らなくても・・・怒ってないんだけど・・。
「茜・・・そんな顔すんなよ・・・」
泣きそうな顔で俺を見んなよ・・・手が出ちゃうだろ?
我慢してんのに!
「今日は・・・もう、やめておこう」
「な・・・んで・・?」
なんで・・・って、それは、襲うから。・・・言えねーけど。
「3人で教えたから・・・詰め込みすぎたろ?集中力もそんなに続かねーよ」
「で、でも・・・」
「送ってくから・・・今日はもう帰った方がいい。・・・準備して・・」
ダメだ・・・これ以上一緒にいると、抑える自信がねぇ。
鞄に道具を仕舞う音がして、終わったと思ったら
「か、帰ります」
ドアに向かって歩き出した。
「あ、待って・・おく・・」
「お、送ってくれなくて大丈夫です・・・」
は?・・怒ってんのか?
「え・・・ちょ・・・」
ドアノブに手をかけて開けようとするから
「待てって」
腕を掴んだ。
ぐいっと俺の方に体を向けて鞄を茜の手から取り上げて床に置いた。
「茜・・・どうし・・・た・・」
俯いてる茜の目から・・・涙?・・・え?俺、泣かせることしたか?
俯いていた茜が俺の顔を見る。
う・・・その顔はヤバイだろ・・・。
「これ・・・これ以上・・いたら・・き、嫌われ・・ちゃ・・・」
あ~・・・ダメだ・・・。
俺は茜の話が終わる前に唇を重ねていた・・。
俺に嫌われたかと思ったのか?・・・嫌いにならないって言ったばかりなのに・・・。
そんな可愛いこと言うなよ・・。止められねーって・・・いや・・・ダメだろ。
ダメだ。ダメなんだよ・・・うん。