片思い?両思い?


何か考えてるみたいだけど・・・俺は茜に唇を重ねる。

「ん・・」

俺の服を掴んで、戸惑いながらも受け入れてくれようとする茜が可愛い。

こんなに誘っておいて、無自覚って・・・。

キスだけじゃ足りなくて、服の中に手を入れると茜の体がビクッと反応する。

その反応がまた俺に余裕をなくさせる。

「やっ・・・日向・・先輩・・・・」

「茜・・・」

「ま・・待って・・・待ってぇ・・」

涙目で抵抗するけど・・・それ逆効果だから・・・。

「ムリだって・・・止められねぇ」

茜の抵抗はとても弱く俺の手の動きは止められなかった。

「あっ・・まっ・・・んんっ」

俺の手の動きにあわせるように漏れる吐息、声に・・・やられる・・・。


「茜・・・可愛い」


すっげぇ可愛い。

ははっ、顔真っ赤だな。



「・・・大好きだよ」

「・・・っ・・・」

真っ赤だった顔は益々赤くなる。

本当に好きすぎて、どうにもなんねぇ。



俺の顔を見ると・・・首に手を回して抱きついてくる。



俺はゆっくり唇を重ねた。




それから俺は大切に・・・壊れないように、壊さないように、茜とひとつになった。









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