片思い?両思い?


その日、茜と別れた私は隆平に電話をかけた。


「もしもし、隆平?」

『ああ』

いつもよりも低い声。

当たり前か・・・。

「あの・・・会いたいんだけど・・・」

『え・・・あ、お、おう』



変な返事・・・。

「ダメ?」

『んな訳ねーだろ?これから?』

「うん、出来れば」

『いいよ。迎えにいく』

「え・・私が隆平の家に行くよ」

『いや、暗くなるからダメ。連絡するまで家でまってて』

「わかった」

・・・全然会話が変わらないのは・・・なんで?

しかもなんだか嬉しそうだし・・・。



それから20分もすると携帯にメールが届いた。

<もうすぐ着くから、玄関でて>

私が玄関からでると隆平がこっちに歩いてくるのがみえた。

・・・私を見つけると、ちょっと嬉しそうに手を振った。


やっぱり・・好きだなぁ。

そんな事を思いながら私も軽く手を振った。



・・・ん?

前にもこんなことあった?

・・・そんなわけないか。

ズキッ。

・・・まただ。

また頭が痛い。

・・・なんだろう。

< 160 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop