片思い?両思い?
何故か大集合
私たちは、奥にある部屋に案内されて向かう。
部屋に入ってソファーに座るように促されて・・・。
4人とも驚きのあまり、言葉が出ない。
私たちのことなど関係ないかのように、大人の皆は話をしてる。
「洸一は、しばらくこっちにいるのか?」
暁先生が、洸一さんと話しをしてる。
「いや、来週に入ったらまた海外だ」
「そうか・・・じゃ、今日は本当にラッキーだったんだな」
「そうだな・・・皆忙しいからこうして会うことなんて無いしな」
「聡が、顧問弁護士って本当か?」
「おう・・・殆ど雑用だけどな・・・役に立ってるのか良くわかんねぇんだ」
「ははっ・・・まあ、そうだろうな。聡の父親が敏腕弁護士だからな・・・聡には抜けねぇだろうな・・・」
「まぁな・・・あの父親を超えようと思ったら、相当経験積まないとな」
「君たち・・・僕の話をしてるんだワン?」
「・・・・いくつになっても、それか?聡」
「今は洸一の犬みたいになってるんだワン・・・でもそのうち洸一に「参りましたワン」と、言わせてみせるワン」
「いや・・そんな事言わねーから・・・」
聡さんが入ってくると、なんだか場の空気が和むんだな~なんて人間観察。
「聡君、今日たまちゃんは?」
純さんが少し大きな声で聞く。
「ん~?具合が悪くてこれないんだワン」
「え?・・・何かの病気?」
「俺、診てやろうか?」
心配そうに聞く暁先生と純さん。
「・・・いや・・いいんだワン」
「なんで?」
ちょっと恥ずかしそうに、
「つわりだからだワン」
「「「えええええええええ」」」
「そ、そうなの!?」
「そうだワン」
「・・・高齢出産だね・・・」
純さんがぽつりと呟いた。
「最近つわりで痩せてきたんだワン」
「あまりひどいようなら、点滴してもらいなよ・・・」
「それも心配なんだワン・・・でも、一番問題なのは・・・腕の太さが足りなくなってきたワン」
「「「でた」」」