片思い?両思い?
「しかし2人の関係って凄いのな・・・何でも言い合えるの?」
隆平さんが聞くから
「そうですね。言い合いすぎて喧嘩になっちゃう時もあるけど・・・お互いがお互いのいいところを知ってるから、仲直りも出来るし・・・・理沙の性格からしていつもズバッと言われるので慣れてるところもあります」
と答えると
「なるほどね〜」
感心したように聞いてる。
「俺は日向にそこまで言えないかな」
「そうなんですか?」
「うん・・・ああ、そうか。理沙ちゃんと茜ちゃんの会話を聞いた人は、茜ちゃんがクールだって思っても仕方ないのかも」
「へ?なんで?」
「がんがん言う理沙ちゃんに対してあまり感情に出さないで対応してるからさ」
「「ふ〜ん」」
「なんだよ。2人で納得するなよ」
「だって私たちは自分たちの会話なんて聞けないし・・・ねぇ」
理沙が私に言う。
「そうそう。・・・なるほどそう言う事だったか」
「あ、そろそろ電車が来るから行きますね」
私が慌てて言うと
「あ、うん、また明日ね」
理沙が手を振る。
「じゃあねぇ」
隆平さんも手を振ってくれる。
私は急いで改札を通って電車に乗った。
そして隆平さんの言葉を思い出していたんだ。