片思い?両思い?


だから、からかうのをやめられないんだ~。

あんまりからかうと、倍返しされるし・・・襲われるけど・・・。

「今日は放課後一緒に帰ること出来るの?」

茜の質問に

「う~ん・・・しばらくはムリかも。自分なりに整理したいこともあるし・・・」

「そっかぁ。じゃ、日向・・・先輩と2人で帰るね」

ちょっと不満気味?

「不満でもあるのか?」

日向先輩は思いっきり不満そう。

「え!?・・そんなことないよ」

慌てて答える茜を隆平が援護。

「緊張すんだろ?」

「は?なんで?今更?」

「女心のわからん奴だな」

その一言にカチン。

「隆平は詳しそうね」

ちょっと嫌味ったらしく言ってみると

「いや・・・俺はそんなのはわかんねーけど、茜ちゃんの気持ちはわかるんだよ!」

フフ・・・慌ててる。

「なんで隆平が茜の気持ちわかるんだよ!」

「そんなの、茜ちゃん見てたらわかるだろうよ・・・こんなにわかりやすい女の子いないぜ?」

「まぁ、確かにわかりやすいよね、茜は!」

・・・ちょっと困らせてやっちゃえ。

「いや・・・なんていうか・・・ああああ、何言っても墓穴ほるな」

少し困ったように笑う隆平に・・・ドキドキ。

・・・私も茜のこと言えないんだよね・・最近特に・・将来の事を聞いてから隆平にドキドキしちゃって大変なの。

・・・でも、悔しいから絶対言わないけど。


「あ、チャイム鳴ったね」

「じゃ、またな」

「「はーい」」

隆平と日向先輩に茜と2人で手を振って教室に戻った。








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