片思い?両思い?


その後、駅に向かって歩きながら考えていた。

隆平は私を好きだって言ってくれてる。

支えてくれるとも言ってくれてる。

だけど・・・・あ、そっか・・・隆平、怖いんだ。

勉強をして資格を取って、病院に就職することは出来ても・・・

『過去を調べられたらふさわしくないと解る』

過去は・・・・・・変えられない。


「隆平・・・」

私はあなたのこと何もわかってあげれてなかったね。

「好き」

って言われて、舞い上がって、どんどん隆平にはまって。

・・・過去の記憶が戻ったとき抱きしめてくれたのはあなただった。

あのときの温かさは、一生忘れないわ。

・・・だから・・・離れていかないで。

やっぱり隆平じゃなきゃダメなの。



「理沙?」

駅の近くを通ったとき、声を掛けられて、そっちの方を向くと

「・・・・・ノブ?」

元彼・・・が・・・いた。








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