片思い?両思い?
「おっ・・日向おはよ」
「おう」
ひ、日向先輩だぁ。
きゅ、急に心臓がバクバクしてきた!
そして案の定。
「お、おはようごじゃります」
・・・噛んだ!
「ププッ・・おはようごじゃります・・ププッ」
・・・恥ずかしい・・・。
理沙をチラッと見ると、呆れた顔をしている。
「茜、公家ですか?」
「何言って・・・わざとじゃないのに!」
「茜は隆平に慣れたのに、なかなか日向先輩に慣れないよね~」
!ちょ・・・・何言ってんの!?
「え?そうなの?」
日向先輩が不思議そうに聞く。
「そうですよ~」
「いや、それは・・隆平さんと接する機会が多いから・・・」
何か考えてる?
「そう言われれば・・・隆平のことは『隆平さん』だけど俺のことは『日向先輩』だもんな。壁を感じるな・・・」
「え?そ、そうでしゅか?」
・・・なんでこんな時に噛むかな・・・。
隆平さんと理沙は笑いをこらえてる・・・。
「そうでしゅよ?」
ニヤニヤしながら日向先輩が言う。
「わざとじゃないのにぃ~」
真っ赤になってる私に
「「「あははは」」」
3人は大笑いする。