片思い?両思い?


「まぁ、まぁ、そこが茜ちゃんの良いところだから」

そう言ってまた頭をポンポンとしてくれる。

「あ、また!隆平ダメだってば!」

理沙が慌てて止める。

「だから理沙・・・私にヤキモチやかないで・・・」

もー、と言う顔をして私を見る理沙。

「隆平は茜に甘いんだから!」

「はい?・・・私からみれば隆平さんは理沙に甘甘だと思うけど?」

「え?そうなの?」

「え?やだ、気が付いてないの?」

「う、うん」

チラッと隆平さんを見る理沙。

「隆平さん、かわいそ~」

悪戯っぽく言ってみると

「ひどい!俺、理沙一筋なのに」

隆平さんが泣きまねをする。

「え、え・・ご、ごめんね。隆平・・・」

珍しく素直だね理沙。

隆平さんを「いいこいいこ」してる・・・・。


・・・いちゃいちゃは他でやれ!

困った顔で日向先輩を見ると・・・呆れ顔だった。


「あ、そうだ。日向今日放課後暇か?」

突然隆平さんが切り出す。

「おう・・・特に用事はないけど」

「ちょっと付き合えよ」

「ああ・・どこに?」

「理沙と茜ちゃんもね」

とニヤリとする。

「分かった」

と理沙もニヤリとする。


この2人、何・・・企んでるか!








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