片思い?両思い?


「日向!茜ちゃんこっち!」

隆平さんの声のほうを向いてみると、2人とも裸足で海に入ってる。

「・・・寒くないのかな・・・」

私がぼそっと呟くように言うと

「あ~、あいつら熱いから大丈夫なんじゃね?・・・俺は入らないけど・・」

隆平さんと理沙の所へ行って、2人がじゃれあうのを日向先輩と呆れ顔で見ていた。




「う~、つめてぇ」

海からあがった隆平さんは少し寒そうだ。

「海になんて入ってるからだよ」

呆れる日向先輩に

「おっ?少し元気になったか?」

笑顔で聞く。

「ああ・・・ありがとな」

「お礼を言うのは俺にじゃないだろ?」

私のほうに目配せをする。

「おお・・・茜ちゃん、ありがとね」

軽く頭を下げる日向先輩に、慌ててしまって・・

「い、いえ、こつらこそ・・・」

訳の分からない返事をして・・・噛む・・・。

「「ププッ」」

「もう・・・やだ・・・」

私が口を尖らせると、2人は大笑いしていた。



それから4人で砂で遊んで、遊びつかれたからバスに乗って帰った。










< 44 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop