片思い?両思い?


「もう、気持ちがないのが分かってて付き合ってるよりいいのよ!」

「それは、そうかも知れないけど・・・ちゃんと別れなくちゃだめだよ」

「何でよ~・・・片方に気持ちがなくなったら、恋愛なんて終わりでしょ!」

「理沙は毎回それだから!・・・私が苦労してるの知らないでしょ?」

「・・・なんで茜が苦労するのよ・・・」

「ノブ君と別れるとき・・・ちゃんと話し合いしなかったでしょ?」

「・・・だって二股かけられてたのよ?・・・言い訳なんて聞きたくないわよ」

「理沙から別れたって聞いた後、ノブ君から電話が掛かってきて理沙が電話に出てくれないって、どうしたらいいかって・・・相談されたんだから!」

「え?・・・そうなの?」

大きく目を見開く理沙ちゃん。

理沙ちゃんの隣に座ってる隆平の顔がどんどん怖くなってるが・・・。

「そうよ!・・・でも、理沙の性格だから、もうムリだって言い聞かせるの大変だったん・・・だから・・・・ね」

隆平の変化に気が付いたのは茜ちゃん。

斜め前に座ってたから、顔色が変わるのに気が付いたんだろう。

「そんな事・・・今更言われても「理沙」

理沙ちゃんの言葉を隆平がさえぎった。

「え?」

その時初めて隆平の顔を見た理沙ちゃんが、固まった。

「ノブ君て・・・誰かな?」

・・・笑顔が黒いぞ・・・。

「え・・・あ、あの・・・元彼?」

自分のことなのに疑問符付いてるよ?

茜ちゃんも見たことのない隆平の顔にオロオロしている。

「・・・ふ~ん」

「も、もう終わったことだし・・・・ね?・・・」

「理沙」

「はい」

「今日、お仕置きね」

「・・・はい・・・」

理沙ちゃんの素直な返事にニヤリと笑った。

・・・エロ隆平め!






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