片思い?両思い?


「あ〜・・・いや、その、なんだ・・・」

なんて言えばいいのか・・・。

「気になってるんだろ?」

隆平がはっきり言う。

「・・・ああ」

気になってる・・・よりも・・・気になってる。

・・・これって・・・好きってこと、なんだろうな・・・。


「なぁ、日向」

「ああ?」

「俺はお前がいろんな子と付き合ってるの見てきてるけど・・・茜ちゃんといるときが一番日向らしくいられてると思うんだけどな」

「俺らしい?」

「ああ・・いつも笑顔で楽しそうで、優しくて世話好き・・・時々馬鹿」

「・・・馬鹿は余計だ」

「そしてエロ」

「エロは隆平だろうが!」

「俺はどエロだ」

「自慢すんな」


「もしさ、茜ちゃんの好きな奴が彼女と別れて、そいつと付き合ったりしたら、もうこんな関係続けられねーぞ?」

は?

「その前に、気持ちだけでも伝えたらどうなんだよ」

他の奴に取られる?

茜ちゃんを?

・・・それは嫌だ。

「・・・でもさ、早苗が・・・」

「・・・ああ、それが一番厄介だな」

「別れてくれねーんだよな・・・」

「なんでだろうな・・・」

「俺が聞きてぇよ」


「ところで、今日駅で茜ちゃんと待ち合わせてるんだが・・・日向もくる?」

「おお!行く!!」

「また4人でブラブラするか」

「いいね!」









< 85 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop