片思い?両思い?
第2章
茜と早苗
私は携帯に登録された日向先輩のアドレスを何回も見直す。
本当に交換したんだ。
うっひっひっ・・・
どうしよう、笑いが止まらない。
何回見ても・・・日向先輩の笑顔は最高だなー。
はぁ~、かっこいいなぁ。
・・・今度会うことが出来て、お話できたら写メ撮らせてもらおう。
・・・ハッ・・ずうずうしいか・・・。
「百面相・・・」
私の前の席に座っている理沙が私を見て笑ってる。
「また日向先輩のこと考えてたんでしょ~」
「だってさ、メールとか携帯番号とか・・・教えてもらえるなんて思わなかったから・・・」
「うん」
ニコニコして聞いてくれる理沙。
「ありがとね理沙」
「いえいえ、どういたしまして」
「すごい・・・満足~」
「は?」
「え?」
変なこと言った?
「満足?」
理沙・・・顔が怖い・・・。
「うん・・・だって、2年も片思いしてた人と話が出来たんだよ?しかも私たちのこと知っててくれたんだよ?大満足だよ」
「何甘いこと言ってるの?」
え?・・・甘いことって何?
「ここまで来たら・・彼女になりなよ」
「はぁ~?・・ムリムリ。何言ってるの?・・・日向先輩彼女いるし」
とても美人の彼女さんがいる。
「なんかね、うまくいってないみたいよ?」
「え?・・・そうなの?」
「隆平君が言ってたから間違いないと思う」
「・・・・そう」
「チャンスよ茜」
「へ?」