片思い?両思い?
第2章

茜と早苗



私は携帯に登録された日向先輩のアドレスを何回も見直す。

本当に交換したんだ。

うっひっひっ・・・

どうしよう、笑いが止まらない。



何回見ても・・・日向先輩の笑顔は最高だなー。

はぁ~、かっこいいなぁ。

・・・今度会うことが出来て、お話できたら写メ撮らせてもらおう。

・・・ハッ・・ずうずうしいか・・・。


「百面相・・・」

私の前の席に座っている理沙が私を見て笑ってる。

「また日向先輩のこと考えてたんでしょ~」

「だってさ、メールとか携帯番号とか・・・教えてもらえるなんて思わなかったから・・・」

「うん」

ニコニコして聞いてくれる理沙。

「ありがとね理沙」

「いえいえ、どういたしまして」

「すごい・・・満足~」

「は?」

「え?」

変なこと言った?

「満足?」

理沙・・・顔が怖い・・・。

「うん・・・だって、2年も片思いしてた人と話が出来たんだよ?しかも私たちのこと知っててくれたんだよ?大満足だよ」

「何甘いこと言ってるの?」

え?・・・甘いことって何?

「ここまで来たら・・彼女になりなよ」

「はぁ~?・・ムリムリ。何言ってるの?・・・日向先輩彼女いるし」

とても美人の彼女さんがいる。

「なんかね、うまくいってないみたいよ?」

「え?・・・そうなの?」

「隆平君が言ってたから間違いないと思う」

「・・・・そう」

「チャンスよ茜」

「へ?」
< 9 / 260 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop