片思い?両思い?


「それで?どうしようって言うわけ?」

「・・・早苗と決着をつけようと思ってさ」

「ほぅ」

「で、今日の放課後会う約束をしたから・・・隆平も付き合ってくれねーか?」

「なんで俺まで・・・」

「俺と2人だとあいつすぐ逃げ出すから・・・頼む!」

両手を合わせて頼む俺に

「・・・分かったよ・・・」

しぶしぶ納得してくれた。

「それで、決着がついたらちゃんと茜ちゃんに言うんだろうな」

ジロリと睨まれる。

「ああ・・・そのための決着だからな」

「そういうことなら、喜んで協力するよ」

「ありがとう、助かるよ」



放課後俺たちは、昨日4人で過ごしたファミレスで待っていた。

早苗は5分遅れで入ってきた。

「よぉ」

「話って何?・・・隆平君?」

隆平をみて驚く早苗。・・・来るって言ってなかったから当たり前なんだけど。

「おお・・・まぁ座れよ」

しぶしぶと言った顔で俺たちの前の席に座った。

「・・・で?何?」

「・・・別れてくれねーかな?」

「嫌だって言ってるでしょ?」

「何で?」

「・・・好きだから・・・」

「あのさ・・・もうそんな言葉じゃ納得しない。それに・・・」

「それに?」

「昨日・・・見たよ」

「何を?」

「雨上がりに恵一とキスしてるところ」

「・・・え・・・」

「もう、限界だろ?」

「でも、別れることはできない・・・」

「だから・・・その理由を言えって・・・」






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