××型の彼!
彼女の想い
『嫉妬だな。』
「しっ…!?
でもでも、そんな…!」
康平の胸で顔を上げたらバチッと目が合った。
い、居心地悪い…!
結局は私の勘違いで別れまで告げたと言う事で…
恥ずかしさで顔が熱くなる。
隠すように俯いたら康平にクイッと顎を持って顔を上げられた。
必然的に目が合うわけで。
射るような康平の目に申し訳なさでいっぱいになる。
「あ、の…ごめんなさい…私、勘違いで…っ!」
チュッ、と、唇のすれすれにキスされた。
あ…智樹にキスされたところ…
言おうと口を開いて康平を見たら、私の肩に額をおいてうなだれていた。
「康、平…?」
『間接的でも、無理だ…。
あいつとキスしたみたいで気持ち悪…。
でも唇じゃなくて良かった…。』
服の袖で唇を強く擦りながら呟く康平。
康平…。
私の勘違いのせいで、康平にも智樹にも迷惑かけて…
私の想い、伝えなきゃ…