××型の彼!

彼氏の笑顔



イライライライライライラ、と音が聞こえる。
幻聴だとはわかってるけど超気になる。


「うわ、手スベスベじゃん。
ちゃんとマネージャーしてんの?」

「当たり前でしょ、失礼な。
てか触らないでよ」

「冷たいなーもー。
そんなところも可愛いけど」


手を握られ、触られ、擦られ。
たまに足に伸びてくる手を叩き。
唯登と二人でソファーに座っていたのにいつの間にか間にいた。

先生と唯登が話している間、ずっと話しかけてくる。
二年生らしいし矢崎君もこんな感じだから敬語も使わない。


「へぇ、じゃあ元はサッカー興味なかったんだ!」

「見るのは好きだったんだけどね、マネージャーとかはするつもりなかったから。
続けられてるのは、唯登のおかげ」


ね、と矢崎君を退けて覗き込むと少し頬を赤くして安心したように微笑んだ。

可愛いなぁ、もう…

私はこんなだから軽い男に言い寄られる事が多い。
その度唯登は苛立っているけど、フォローを入れればちゃんとわかってくれるし、可愛く笑ってくれる。





彼氏の笑顔、大好きなんだよね。


 
 
 

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