××型の彼!

彼氏の不満




『矢崎の野郎…!』

「…はぁ。
気にするだけ無駄だよ、あぁいうタイプは。
早く帰ろう?」


もう既に見えなくなった矢崎君の帰って行った方向を見ながら、まだ唯登は怒り心頭って感じ。
腕を組み、歩き出すけど…
あれ、唯登は動かない。


「ちょ、唯登?」


話し掛けると、パッと腕を払われた。


『優希…
お前は誰にキスされても良いのか?
気にしないって、出来るわけないだろ!』

「ごめん…
そんな、深く考えるとは…」

『深くって…キスだぞ!?
頬でも、キスはキスだろ!』

「ごめんってば!
あぁいうタイプは本気にするだけ無駄だって思ったから!」


また腕を取ろうと近付いたけど、唯登は私から距離をとった。
そしてカッとしたように



『さっきからあぁいうタイプあぁいうタイプって、優希だって同じようなタイプだろ!
お前を本気で相手にしてる俺が馬鹿だっていうのか!
軽いもの同士、お前とアイツの方がお似合いかもな!』


そう、叫んだ。





彼氏の不満、ムカつきましたー。


 
 
 




< 36 / 38 >

この作品をシェア

pagetop