××型の彼!

彼氏のキス



『何、急に…。』

「別に、急じゃないよ。
少し前から私、避けてたでしょ?
その間に、色々考えたから…。」

私は俯いて両手をギュッと握った。
あぁ、これで終わり。
別れ、って…意外と呆気ないんだなぁ。


「…じゃあ、私は行くからね!
それに、智樹も心配だ、んっ!」

顔を上げてアハハッと軽く笑ったらいつの間にか目の前にいた康平に無理矢理キスをされた。

「んんっ…!」

あんなに幸せだった康平とのキスが、今はこんなにも苦しい。
貪るようなキスをされて、また涙が零れる。



どうしてそんなに愛しそうにキスするの?

どうしてそんなに苦しそうにキスするの?

どうしてそんなにキス、するの―…?



「キライキライキライ…!
康平なんて、大っ嫌い!」

『っ!!!』

もう、やだ…!





 私の彼氏のキス、大嫌い…!


 
 
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