とりかえっこしようよ
「彼氏ができても、今まで通り付き合ってよ〜!可愛い光ちゃんのままでいてね〜」


なんて、珠世ちゃんこそ可愛いと思う。


明るくて、さっぱりしてて、いつも元気を分けてもらってる。


珠世ちゃんと同い年で良かった。



車内でのランチタイムはあっという間に終わり、役所へ戻って午後の仕事。



いっくんは、今日も研修のためここにはいない。


でも、同じ建物の中にいられるだけでも、とても近く感じられる。


嬉しくて、つい顔がにやけてしまいそう。


いけない、仕事、仕事っと。




5時を過ぎた。

もう少し書類を整理してから帰ろうと思っていた時、ポケットの携帯が震えた。


いっくんからだった。


「お疲れ様。

まだ仕事中かな?

こっちは今終わったよ。

もし良かったら、一緒に夕食なんてどう?」



嬉しい。

こんな風に、いっくんと気軽にご飯食べに行ける日が来るなんて。


みんなに見つからないようなお店、どこがいいのかな?



色々考えて、いっくんにメールを送った。
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