とりかえっこしようよ
「あのさ、橋本から俺のことを、何か聞いたんだろ?」
頷く。
「ものすごく誤解を招くようなことを聞かされたと思う。
俺からちゃんと説明させて」
「……うん」
「一次会で帰って来たから、まだ8時半か……少し遅くなっても大丈夫?」
頷く。
「何から話そうか……。」
冷蔵庫を開けて、ミネラルウォーターをくれた。
そのまま、ソファに腰かける。
私の隣。
運転席と助手席より近い。
これから始まる話を待って、心臓がまた大きく鳴っていた。