とりかえっこしようよ
秘密〜同僚編3・side光〜
今日は土曜日。
結局私は、ドキドキしながらもまた、いっくんの家に来た。
引っ越しの荷物が片付いていないから、なんて言ってたけど、ほとんど綺麗に整頓されている。
ただ、ちょっとだけ部屋が殺風景だと思った。
「あ、もうそんなに片付いたんだね。
じゃあ、ちょっと買い物へ行きたいんだけど、付き合ってくれない?」
いっくんの車、私の場所である
「助手席」に座る。
そういえば。
「何を買うの?」
「まず、リビングに敷くラグが欲しい。
それから、この街指定のゴミ袋と洗剤とティッシュ。
あとは食料品もね」
これだけの物を買うなら、一気に済ませられるところが便利だよね?
土曜日だし、誰かに見られるかも知れないけど、ショッピングモールへ行くことに決めた。