とりかえっこしようよ



「ベッド、買い替えないとね」


すぐ隣で横になっている、君の顔を見ながら言ってみる。


「セミダブルは狭いよな。ダブルにするか、もう1つ同じ型のシングルを買って繋げるか……」


君は赤面したまま。


「子どもが産まれることを考えたら、セミダブルをもう1つでもいいな」


「……私もそれに賛成」


やっと、答えてくれた。



「君によく似た女の子が産まれたら、きっと可愛いだろうな。

俺、絶対溺愛するよ。

娘は誰にもやらん!とか言って」



「私はいっくんによく似た男の子がいいな。

きっと賢くてモテモテなイケメンに育つはず」



二人で、まだ見ぬ我が子の妄想をしてみた。


そのうち、きっと実現すると感じた。



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