とりかえっこしようよ
変わらない私〜再会編・side光〜
社会人5年目の春。
今年採用された11人の新人の中に、いっくんがいた……。
まだ新しいスーツを着て、部長の横に立って挨拶している。
「森川樹です。15年前に住んでいたこの街が大好きで、やっと戻ってくることができました」
張りのある、落ち着いた声。
眼鏡、かけるようになったんだね。
私が知ってる男の子のいっくんとは全然違う「男性」がいた。
心臓が、早鐘のように打つ。
鼓膜にまでドキドキが聞こえてきそう。
まさか、こんなところで会えるなんて。
びっくりし過ぎて、彼がその後何て挨拶したのか、聞いていなかった。
ただ呆然と、美形のサラリーマンになったいっくんの姿を見つめていた。
今年採用された11人の新人の中に、いっくんがいた……。
まだ新しいスーツを着て、部長の横に立って挨拶している。
「森川樹です。15年前に住んでいたこの街が大好きで、やっと戻ってくることができました」
張りのある、落ち着いた声。
眼鏡、かけるようになったんだね。
私が知ってる男の子のいっくんとは全然違う「男性」がいた。
心臓が、早鐘のように打つ。
鼓膜にまでドキドキが聞こえてきそう。
まさか、こんなところで会えるなんて。
びっくりし過ぎて、彼がその後何て挨拶したのか、聞いていなかった。
ただ呆然と、美形のサラリーマンになったいっくんの姿を見つめていた。