とりかえっこしようよ
「あのね、珠世ちゃん」
思いきって切り出す。
「うちの部に配属された森川さん、わかる?」
珠世ちゃんは目をキラキラさせて頷いた。
「わかるわかる!一番格好いいよね〜」
「彼と私、同級生だったんだ」
「へぇ〜。仲良かったの?」
「うん。うちのハリーを最初に拾ったのが彼なの」
今までのことを、打ち明けた。
ハリーを連れて、毎朝一緒に散歩していたこと。
8年、文通を続けたこと。
カズくんとのこと。
最後の手紙のこと。
お昼休みが終わるまで、珠世ちゃんは黙って聞いてくれた。
思いきって切り出す。
「うちの部に配属された森川さん、わかる?」
珠世ちゃんは目をキラキラさせて頷いた。
「わかるわかる!一番格好いいよね〜」
「彼と私、同級生だったんだ」
「へぇ〜。仲良かったの?」
「うん。うちのハリーを最初に拾ったのが彼なの」
今までのことを、打ち明けた。
ハリーを連れて、毎朝一緒に散歩していたこと。
8年、文通を続けたこと。
カズくんとのこと。
最後の手紙のこと。
お昼休みが終わるまで、珠世ちゃんは黙って聞いてくれた。