貴方とキスと冷たいベット
私はこうなることを、どこかで気付いてたんだと思う。
ただ考えたくなかっただけ。
2年間続いた恋の終わりを悲しむように、私より先に空が泣いた。
ほらね、だからはやく帰ろうって言ったのに。
洗濯物が濡れちゃう。
「ごめん。」
何も言わない私に、
「殴ってもいいよ」
と彼は言った。
私は彼が大好きだったから、許しもせず、怒りもせず、言われた通り左頬を叩いた。
悔しいからじゃない。
彼のために。