命の箱
「狂った警官が拳銃を向けてきたので
仕方なく刺したと言ってください。


まあ多少の刑は食らうかもしれないが
これですぐ出てこれますよ。



そうすればあなたは子供と
静かに暮らしていける」




男はぼろぼろになった背広から
煙草を出して火をつけた。



折れ曲がった煙草から
煙が立ち上っていく。
< 107 / 162 >

この作品をシェア

pagetop