命の箱
そして日記を拾い上げた真奈。


ノートの表紙を
愛おしそうに見つめる。



「これは私の育児日記。


史上最低の育児日記。



これには子供が成長する
喜びなんて全く書いていない。


これに書かれているのは


怒りと苦しみに満ちた
私の生活。


こんなはずじゃなかった…」



うつむく真奈。


その両眼には涙。
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