命の箱
「初めての子育てで奥さんも
わからないことばかりで大変でしょう。


よかったら私が相談に乗りますよ」


男は下品な笑いを浮かべがら
言葉をつづけた。



「家に入らせてもらってよろしいですか」



「冗談じゃありません!」


間髪いれずそう叫ぶ真奈。


いきなり来た怪しい男を
家に上げるわけがない。


家の中を見せるだけでも嫌だ。


誰でもそう思うだろう。
そう思う真奈。
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