命の箱
だって今の真奈にはもう必要のなくなった
ものだから


幸せだった記憶は
今真奈を苦しめるだけだったから


その記憶諸共
写真を粉々に打ち倒す真奈。


リビングに行くと
レナがいた。


ベビーベッドに寝ているレナは
今も微笑んでいる。


「レナ…さよなら…」



真奈はベビーベッドの上に
寝ているレナの上に


バットを振り下ろす。
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