*・:ゆめの雫:・*
 私はそれからタクシーに乗って

 学校をあとにした

 タクシーの車内の中で私は

 父が死んだというのに

 緊張していた

 久しぶりに父に会える

 でもこんな形で会うなんて..

 こんな時になって、今まで

 父と会話を交わさなかった

 事を少し後悔した

 父の顔もボヤっとしか

 思い出せないし、最後の会話も

 思い出せない。

 そんな自分が情けなかった

 もっと話しておけばよかった

 毎日顔ぐらい会わせておけばよかった

 居なくなっちゃうとやっぱり

 寂しいな...

 あとに残るのは後悔だけだった

 そんなことを考えていると

 あっという間に病院に到着した

 

 
 
 

 
 

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