恋に恋する女のコ
バタンッ
ドアが閉まった。

あたしは、こうなることぐらい分かってたのかもしれない・・。

あたしは抵抗なんてしなかった。
しなくてもいいと思ったから。

でも信じることはできなかった。


リョウと同じ匂いはするのに
リョウじゃなくて
あたしのことをどう想ってるのか
ホントのことなんてわからない

あたしだって
ナオさんを好きになったわけじゃないと思う


でも


気持が一つじゃなくても

できることがあったのね?
いいえ
できることなんだね?

やっぱりあたしは最低な人間で・・。


部屋を出る前に
罪悪感でいっぱいになった。
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