恋に恋する女のコ
一人でとぼとぼ駅に向かった。


帰らないと・・。



早く早く離れないと・・。


もういっそのこと死んでもいいのかもしれない


誰もあたしを見てはくれない

もうあたしはリョウしか想えないのかもしれない

あたしはもう恋なんてできないのかもしれない

誰にも想ってもらえないかもしれない

こんな最低な人間を誰も助けようとなんてしないでしょう?

あたしが目をやった橋

飛び下りれば楽に・・。
忘れられるかも・・。

そう思った

ボーっと橋に近づこうと見ていた
あたしの目に
見覚えのある顔が映った。

「どした?!」

先輩・・。
タツヤ先輩・・。

「う・・う~・・。」

あたしはタツヤ先輩の前で泣きだした。
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