鋭利な君は
とりあえず、フェンスに掛けていた片足が痛くなってきたので、フェンスの内側、つまり安全な方へと移動する。
そして、もう一度メールを読み直す。



『誤解してたっぽい』



よくわからないまま、私は『どういうこと?』とだけ返信。

送信完了の文字が表示されると、私はフェンスにもたれ掛かった。
今までの緊張からとき放たれた事での脱力。


そして自然に思い出すのは、昨日までの辛かった日々。
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