鋭利な君は
高校に入学するとすぐ、私には沢山の友達が出来た。

そのほとんどがギャルだったり、少し目立つ感じの子。

それもその筈、中学時代の「フツーの子」という立場から高校デビューを果たすため、私はギャルとして生まれ変わった! ……のであった。


だけど、それは中々難しかった。


朝は髪巻いたり化粧したりで時間をとるし、友達に話を合わせるために好きでもないテレビを見たり雑誌を買ったり。


それでも出だしが良好だったお陰で、私は何とか周りに認められ、中学校では考えられなかった男友達や、派手な友達とそれなりに上手くやっていた。
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