「俺とキスしてみない?」
息巻くりんごの顎に指をかけ、全部聞く前に、唇をふさぐ。


「……んッ」

苦しげな呻きを聞いて、俺はチュッ、と軽く音を立てて、唇を離した。

「コレで分かった?」

「わ、分かる筈ないじゃない」

ゼイゼイ息を切らせるりんご。

「だって、遊びなんでしょ
 他の子にもキスするんでしょ、
 なのになんで今キスするの?
 よく分かんないよ、、」

「違う」

なんで?
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