「俺とキスしてみない?」

「……はいッ!
 ウミト君の彼女にして下さい!」

とろけるような笑顔で。

今度は、アップルパイみたいに、甘く、甘ーく、とろけてる。




「ふ……上出来」


むしゃぶりつきたい衝動を、懸命に抑えて。


「ねぇ、ウミト君
 顔、、赤いよ?」


うわ、めっちゃ恥ずかしい!

言われると、ますますドキドキしてくる。




「……ッりんごもだし」

「……」

恥ずかしげに眼を伏せるりんご。

……!

マジ、食べちゃいたいくらい、かわいいんですけど!

「キスくらいで
 根、上げんなよ?」



「ウ、ウミト君?!」

ドギマギするりんごがかわいそうで、俺は、ぐっとこらえる。

「じょーだん。じゃぁ
 恋人になった所で」

大切に、大切にしていこう。

初めて出逢った、大切な、恋人。

まずは。
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