イヌとカメの物語
何故かカメタはビクビクしながら、丁寧にお辞儀をした。
特に、“イヌ族”ってとこに反応してた…
なんでだろう?
「てかえぇっ!? もう帰るの!?」
「はい…長い間お世話になりました」
「と……とりあえず待って!
事情もなしに水不足になるなんておかしいよ!
理由…聞かせてくれる?」
水を持たずに出かけるなんて…
カメ族は日光に弱いんだから……
自殺行為だよ………
もしかして、家出とかしてきたんじゃ…
「…わかりまし「あのさ……
敬語止めてくれる?
ちょっと苦手で……(笑」
「……分かった。」
カメタは少し微笑んで…話を始めた。
「あの…一人前になるための……
旅をしていたんで……いたんだ。」
「なるほど。どんな?」
この旅は、族によってどんな旅だかが変わる。
そのなかでも、カメ族は特徴的で、家によっても旅の仕方が違うのだ。