イヌとカメの物語
#2
ねぇ、あなた
元気な男の子よ
名前はどうしましょう
…そういえば…
男の子だったらイヌタ…って
あなたは話していたわね
ふふ……
少しダサくない?
でも……
私はあなたのことを愛しているから…
居なくなった今でも
愛しているから……
パシャッ!
「…あ、起きちゃった。」
僕が感じた光はカメタのカメラのシャッターだった。
心地よい夢を見ていた気がするけど…
忘れた。
「せっかく寝てたのに…
今カメラで何を撮ったぁ??」
「ギクッ な…なんでもいいじゃん」
「何でもいいなら見せてよ」
「い……いやだっ」