蝶と龍

学校に着き陽那斗をバイクから下ろしてやるといつもは一人で校舎に向かうのに今日は陽那斗がその場から動かない


「何してんだ?」

俺はバイクから下り髪をセットしながら陽那斗に近づく


『教室』

は?
教室?


『教室』

俺が返事しないからもう一度言う陽那斗

「教室?」


もしかして…こないだ平和と思っていた校舎で襲われたから怖いのか?

そっか…そうだよな


俺は黙って陽那斗の鞄を持ち校舎に向かって歩き出す


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