蝶と龍


ドカッ

「ヴッ…」


どれぐらい寝たんだ?
俺は兄貴の踵落としで目を覚ました


『お前がこの部屋で寝てるなんて珍しい』


「どけ」


『お兄様にそんな口を聞くなんて』

泣き真似する兄貴の足を払いのけ体を起こす


「なんだよ」

『たまにはスキンシップをね』


世の中の女はこの気持ち悪い笑顔に騙されるのか…


あ~気持ち悪い



兄貴をシカトしてソファーに座ってタバコを吸う


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