蝶と龍

「とりあえず上がれ」

俺は莉音を部屋に入れた


莉音は迷うことなく昔のように俺のベッドにちょこんと座ってニコニコしている


ちょっと前なら懐かしいなと思って莉音を見つめるだろうな


でも今は懐かしいのと同時にあいつだったら部屋をぐるっと見渡しどこに座ろうか迷い俺に答えを求めるんだろう…とか考えてしまう



ぼーっとして立っている俺に『座りなよ』と自分の横を叩いてあたかも自分の部屋かのように促す莉音


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