蝶と龍

俺は莉音の横じゃなく向かいにあるソファーに座った


莉音は一瞬顔を曇らせる


『私ね奈央の事一度も忘れてなかったよ。これからもずっと』


「……あぁ」

これからもずっと…ね


『今日はね旦那さんがアメリカ行ってるから会いに来ちゃった』


「………あぁ」

旦那がいないから自由ってことか



『ねぇ奈央。奈央も私と同じ気持ちだよね?』


「………」


同じ気持ち…


『奈央?』


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