蝶と龍

「俺も2年間忘れた事はねぇよ」


これは事実だ…でも永遠かはわからねぇ


『よかったぁ。気が変わっちゃったかと思った』


気が変わる…か


「お前はどうなんだ?」


『私?変わるわけないじゃない』


「そうか」


『私の心はあなただけよ』


…………ごめん莉音


「忘れたことはねぇ…でも俺はお前を待つ存在じゃなく違う奴のために生きたい」


これが今の俺の気持ち
お前は旦那を愛していないかもしれない…でも本当に俺を愛しているなら2年間もほっとかないだろ


今の生活が自分にとって幸せなんだろ?


お前が言ってるのは勘違いだ…


それを捨てたくない…
その気持ちに負けるくらいの愛なら欲しくねぇ


< 146 / 202 >

この作品をシェア

pagetop