蝶と龍

「はよ」

俺は陽那斗から目を離しソファーに座る



陽那斗は俺に寄ってきて俺の膝の間にちょこんと座った


何の為に離れて座ったんだよ
可愛いやつ


『なぁお』

頭を撫でると陽那斗は胸にもたれかかってきた


いつもなら絶対しねぇだろ
寝起きだからか?



もう少しこうしてたいけど…こいつを一回家に帰さなきゃならねぇ


「陽那斗着替えに一回帰るぞ」


『ん』

返事しながら立ち上がりフラフラしながら鞄を探す


俺は制服に着替え携帯と財布をポケットに突っ込み鍵と鞄を持ち陽那斗の手を取り部屋を出た



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